三井寺一年ぶりに三井寺へ行ってきました。前回行った時は、金堂の横にある閼伽井屋の存在に気付かずに帰って来てとても残念な思いをした。 三井寺の名前の由来になったともいう、閼伽井屋が今回の一番の目的地でした。 まずは三井寺駅から歩いて10分、仁王門に着きました。 重要文化財なのだそうです、立派ですね。 まっすぐ進むと金堂です。 御本尊の弥勒菩薩は天智天皇が信仰されていた霊像なのだそうです。 そして、その金堂の左手に回るとありました。 閼伽井屋です。 天智、天武、持統の三天皇が産湯に用いられたという泉が湧いています。 ぼこぼこぼこと音がしています。 時々、キューンと鳥の鳴くような音がします。 まるで生き物のようです。 水道のない昔の人にとってこのような井戸がどれだけ大切にされたかと思うと、ちょっと、感動です。 しばらくその場に立ちすくんで井戸のぼこぼこに聞き入っていました。 閼伽井屋の上には左甚五郎の龍がありました。 昔この龍が夜な夜な琵琶湖に出て、困った甚五郎が自ら龍の目玉に五寸釘を打ち込み、静めたと伝えられています。 今も、この龍は閼伽井屋の正面で三井寺を見守っているのだそうです。 弁慶の引き摺り鐘です。 昔、俵藤太秀郷が三井寺に寄進したのですが、その後延暦寺との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺りあげて撞いてみると“イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたので、弁慶は「そんなに三井寺へ帰りたいか!」と起こって鐘を谷底へ投げ捨ててしまったのだそうです。 その時の物と思われる傷痕や破目が残っているのだそうです。 さて、目的の閼伽井屋も見れたし、ちゃんと参拝も出来たし次は近江神社です。 でも、その前にちょっと気になった神社があったのでそちらの方へも足を延ばしてみました。 |